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零式戦闘機

零式戦闘機 (新潮文庫) 吉村 昭 (著)

零式戦闘機

昭和十五年=紀元二六〇〇年を記念し、その末尾の「0」をとって、零式艦上戦闘機と命名され、ゼロ戦とも通称される精鋭機が誕生した。だが、当時の航空機の概念を越えた画期的な戦闘機も、太平洋戦争の盛衰と軌を一にするように、外国機に対して性能の限界をみせてゆき……。機体開発から戦場での悲運までを、設計者、技師、操縦者の奮闘と哀歓とともに綴った記録文学の大巨編。


艦長です。ネタバレになりますが、著者は出来上がった零戦を飛行場のある場所まで48時間かけて牛車や馬車で運んだという事実があったからこそ、この物語を書いたと言っていたそうです。最新鋭の戦闘機とそれを牛車・馬車で運ばざるを得なかったこのアンバランスな事実・・・。悪路を進む疲れきった牛や馬たち。終戦後は牛はすべて死に絶え、馬は十数頭しか残らなかったという。インフラを整備しようとする発想もなかったのか・・あまりにも日本的か?解説にもありましたが、零式戦闘機は日本人そのものだったと・・。本の最後の場面は焼け跡の工場から引き取られていく痩せ細った馬たちを見送る三菱の運輸課長が言った「大事にしてやってくれ」

艦長は涙が出ました。



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コメント

こんばんは

最新鋭の戦闘機を牛や馬たちが曳いてゆく。
やはりアメリカに負けちゃいますよね。
資源のなさが動物たちにもリアルに犠牲をしいて、敗戦へと向かう日本。
何だかNHKの「映像の世紀」を思い出しちゃいました。

最近、読書をしていないので、艦長さんのあらすじで読書欲を満たさせていただきました。

う~っす!

ariごろうさん~コメント感謝!
「映像の世紀」~見てましたよ♪

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沖田根銃創艦長

Author:沖田根銃創艦長
沖田根銃創です。よろしくお願いします。
2000年11月7日にFrontPage Expressで作った最初のサイト「コジロウハウス」を発進させ、なんとかここまでやってきました。幾多の出会いと別れ・・・。いろいろ経験できました。最初の飼いウサギ「コジロウ軍曹」をダシにして(笑)宇宙戦艦ヤマトのパクリサイトの性格でしたが、いつしかコジロウ軍曹のサイトになりました。軍曹は2004年の7月に8歳で星になり、後釜のウサギのコジタ兵曹は2017年の1月21日12歳8カ月で逝きました。本館の「沖田根中佐の航海日誌」を再公開開始です。順次公開していきます。

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