再読 わくらば日記&わくらば追慕抄 朱川湊人
- 2023/03/28
- 19:13
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わくらば日記&わくらば追慕抄 (角川文庫) 朱川湊人

姉さまが亡くなって、もう30年以上が過ぎました。
昭和30年代、お転婆な子供だった私は、お化け煙突の見える下町で、母さま、姉さまと3人でつつましく暮らしていました。姉さまは病弱でしたが、本当に美しい人でした。そして、不思議な能力をもっていました。人や物がもつ「記憶」を読み取ることができたのです。その力は、難しい事件を解決したこともありましたが…。
小さな町を揺るがすひき逃げ事件、女子高生殺人事件、知り合いの逮捕騒動……など、少女の不思議な力で事件が解決されてゆく様を描きながら、事件の影となって通り過ぎていってしまう人間の悲哀をつぶさにすくい上げる。現代人がいつの間にか忘れてしまった大切な何かが詰まった、懐かしくやるせなく、しかし心温まる連作長編。
人や物の「記憶」を読み取れる不思議な力をもった姉・鈴音と、お転婆で姉想いの妹・ワッコ。固い絆で結ばれた2人の前に現れた謎の女は、鈴音と同じ力を悪用して他人の過去を暴き立てていた。女の名は御堂吹雪―その冷たい怒りと霜しみに満ちたまなざしが鈴音に向けられるとき、何かが起こる…。昭和30年代を舞台に、人の優しさと生きる哀しみをノスタルジックに描く“昭和事件簿”。
朱川湊人
1963年大阪府生まれ。慶應義塾大学卒業。出版社勤務を経て、2002年「フクロウ男」でオール讀物推理小説新人賞受賞。03年「白い部屋で月の歌を」で日本ホラー小説大賞短編賞、05年『花まんま』で直木賞を受賞。他著に『かたみ歌』『いっぺんさん』『スメラギの国』などがある。
艦長です。このブログでこの本を紹介したのは2010年と2012年ですね。もうかなり時間が経ってしまいました。読む本がなくなり、書庫を引っ掻き回してこの著者の本を見つけました。とうの昔に古本屋さんに売り飛ばしたのかと思っていました。早々に読んでみることにしました。すっかり内容は忘れていましたから、初めて読むような感じですね。その意味では超ラッキーでした。吸い込まれます。これはホラーではありませんね。SFミステリーとでもいうのでしょうか、不思議な話の数々・・吸い込まれます。妹の回顧録。
う~ん・・回顧の初っ端からお姉さんが27歳の若さで静かに他界した事実が語られます。そうだったと思い出しました。読む進むうちに切なくなる話の数々。参りましたね・・・また、時代背景が昭和の30年代。そういえばそうだった、そんなことがあったってこの時代に子供だった艦長には非常に入り込みやすいんですね。シリーズで第2弾まででおしまいですか?朱川さん!!!それはないでしょう!?まだまだ、明かされていない事実が満載ではないですか!お願いしますよ・・・続編が出てスッキリさせてくださいよ。と、思って13年以上経ちましたが・・やれやれ、出ませんね。
心根(こころね)の話です。この本は。
読めば誰でも考えますよ。心根に。
気持ちよい涙が流れるでしょう。
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姉さまが亡くなって、もう30年以上が過ぎました。
昭和30年代、お転婆な子供だった私は、お化け煙突の見える下町で、母さま、姉さまと3人でつつましく暮らしていました。姉さまは病弱でしたが、本当に美しい人でした。そして、不思議な能力をもっていました。人や物がもつ「記憶」を読み取ることができたのです。その力は、難しい事件を解決したこともありましたが…。
小さな町を揺るがすひき逃げ事件、女子高生殺人事件、知り合いの逮捕騒動……など、少女の不思議な力で事件が解決されてゆく様を描きながら、事件の影となって通り過ぎていってしまう人間の悲哀をつぶさにすくい上げる。現代人がいつの間にか忘れてしまった大切な何かが詰まった、懐かしくやるせなく、しかし心温まる連作長編。
人や物の「記憶」を読み取れる不思議な力をもった姉・鈴音と、お転婆で姉想いの妹・ワッコ。固い絆で結ばれた2人の前に現れた謎の女は、鈴音と同じ力を悪用して他人の過去を暴き立てていた。女の名は御堂吹雪―その冷たい怒りと霜しみに満ちたまなざしが鈴音に向けられるとき、何かが起こる…。昭和30年代を舞台に、人の優しさと生きる哀しみをノスタルジックに描く“昭和事件簿”。
朱川湊人
1963年大阪府生まれ。慶應義塾大学卒業。出版社勤務を経て、2002年「フクロウ男」でオール讀物推理小説新人賞受賞。03年「白い部屋で月の歌を」で日本ホラー小説大賞短編賞、05年『花まんま』で直木賞を受賞。他著に『かたみ歌』『いっぺんさん』『スメラギの国』などがある。
艦長です。このブログでこの本を紹介したのは2010年と2012年ですね。もうかなり時間が経ってしまいました。読む本がなくなり、書庫を引っ掻き回してこの著者の本を見つけました。とうの昔に古本屋さんに売り飛ばしたのかと思っていました。早々に読んでみることにしました。すっかり内容は忘れていましたから、初めて読むような感じですね。その意味では超ラッキーでした。吸い込まれます。これはホラーではありませんね。SFミステリーとでもいうのでしょうか、不思議な話の数々・・吸い込まれます。妹の回顧録。
う~ん・・回顧の初っ端からお姉さんが27歳の若さで静かに他界した事実が語られます。そうだったと思い出しました。読む進むうちに切なくなる話の数々。参りましたね・・・また、時代背景が昭和の30年代。そういえばそうだった、そんなことがあったってこの時代に子供だった艦長には非常に入り込みやすいんですね。シリーズで第2弾まででおしまいですか?朱川さん!!!それはないでしょう!?まだまだ、明かされていない事実が満載ではないですか!お願いしますよ・・・続編が出てスッキリさせてくださいよ。と、思って13年以上経ちましたが・・やれやれ、出ませんね。
心根(こころね)の話です。この本は。
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