再読 深海の使者 吉村昭
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深海の使者 (文春文庫) 吉村昭 (著)

太平洋戦争が勃発して間もない昭和17年4月22日未明、一隻の大型潜水艦がひそかにマレー半島のペナンを出港した。3万キロも彼方のドイツをめざして…。大戦中、杜絶した日独両国を結ぶ連絡路を求めて、連合国の封鎖下にあった大西洋に、数次にわたって潜入した日本潜水艦の決死の苦闘を描いた力作長篇。昭和17年秋、新聞に大本営発表として一隻の日本潜水艦が訪独したという記事が掲載された。当時中学生であった著者は、それを読み、苛酷な戦局の中、遥かドイツにどのようにして赴くことができたか、夢物語のように感じたという。時を経て、記事の裏面にひそむ史実を調査することを思い立った著者は、その潜水艦の行動を追うが……戦史にあらわれることのなかった新たなる史実に迫る。
艦長です。
これは2011年2月に読んだ本の再読です。11年前に読んだんで、内容はあらかた忘れていました。初めて読んだといっても良いでしょう。当時はどのような背景があってどのような事態があったのかについては、よくわからない部分が多かったように思います。いろいろ第二次世界大戦の本を読みこなした現在では「なるほど」って思う場面が多々あります。暗号解読については「小説・二つの祖国」の主人公「天羽賢治」のモデルが実在したんだと初めて知りました。この本が書かれた昭和48年頃はまだまだ実際に戦場で生き抜かれた多くの軍人達が健在な頃ですので、取材に次ぐ取材で著者は時系列で解き明かしていきます。
実際、日独間で潜水艦での往来は数回試みられ、成功した場合もあったということ。しかしながらほとんどが失敗したということ。ドラマにもなったドイツ敗北間際の日本に向けUボートに乗った日本士官が途中でドイツ敗北を知り自決するなど・・丁寧な取材で淡々と記述します。潜水空母の伊号400型の終戦時の米国への投降時の話など非常に興味深いですね。興味のある方は是非どうぞ♪
2011.02.11のエントリー
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太平洋戦争が勃発して間もない昭和17年4月22日未明、一隻の大型潜水艦がひそかにマレー半島のペナンを出港した。3万キロも彼方のドイツをめざして…。大戦中、杜絶した日独両国を結ぶ連絡路を求めて、連合国の封鎖下にあった大西洋に、数次にわたって潜入した日本潜水艦の決死の苦闘を描いた力作長篇。昭和17年秋、新聞に大本営発表として一隻の日本潜水艦が訪独したという記事が掲載された。当時中学生であった著者は、それを読み、苛酷な戦局の中、遥かドイツにどのようにして赴くことができたか、夢物語のように感じたという。時を経て、記事の裏面にひそむ史実を調査することを思い立った著者は、その潜水艦の行動を追うが……戦史にあらわれることのなかった新たなる史実に迫る。
艦長です。
これは2011年2月に読んだ本の再読です。11年前に読んだんで、内容はあらかた忘れていました。初めて読んだといっても良いでしょう。当時はどのような背景があってどのような事態があったのかについては、よくわからない部分が多かったように思います。いろいろ第二次世界大戦の本を読みこなした現在では「なるほど」って思う場面が多々あります。暗号解読については「小説・二つの祖国」の主人公「天羽賢治」のモデルが実在したんだと初めて知りました。この本が書かれた昭和48年頃はまだまだ実際に戦場で生き抜かれた多くの軍人達が健在な頃ですので、取材に次ぐ取材で著者は時系列で解き明かしていきます。
実際、日独間で潜水艦での往来は数回試みられ、成功した場合もあったということ。しかしながらほとんどが失敗したということ。ドラマにもなったドイツ敗北間際の日本に向けUボートに乗った日本士官が途中でドイツ敗北を知り自決するなど・・丁寧な取材で淡々と記述します。潜水空母の伊号400型の終戦時の米国への投降時の話など非常に興味深いですね。興味のある方は是非どうぞ♪
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