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(再読) 山中放浪 私は比島戦線の浮浪人だった

(再読) 山中放浪 私は比島戦線の浮浪人だった
(中公文庫) 今 日出海 (著)

山中放浪

昭和19年12月末、報道班員として派遣されて来たマニラは、東京では想像もつかない戦場と化していた。ルソン島を敗走北上する日本軍にまじって、飢餓と弾雨さらされながら死の山岳州に入る。台湾に奇跡の脱出をして生還。内地にも終戦2か月前に帰還した。

明治36年(1903)、函館に生まれる。昭和3年、東大仏文科卒。学生時代から演劇活動に参加する一方、「文芸都市」「作品」「行動」などに、評論、随筆、翻訳を発表する。14年、明治大学教授。19年12月末、報道班員としてフィリピン・ルソン島に渡り、敗走する日本軍とともに5カ月間、山中を放浪後、台湾に奇跡の脱出をして生還。25年、「天皇の帽子」で直木賞受賞、43年、文化庁の設立にともない、初代長官に就任、47年、国際交流基金理事長となり、文化芸術の国際交流に尽力、53年、文化功労者として顕彰。昭和59年(1984)、死去。



艦長です。この本は約一年前に読んでます。再読です。
この前のエントリーです。
http://okitanejyusou.blog92.fc2.com/blog-entry-2674.html

再読して初めてわかる事実もあります。
この方は軍人ではなかったから、運よく飛行機に乗れたんですね。
軍人だったらそんなことはありえないです。
この掟を破った将軍がいたんですよ・・・。敵前逃亡。富永恭次でしょう。
それにしても・・・強運は凄い!
台湾まで陸軍の偵察機に乗ってフィリピンを脱出します。
そして、ついに沖縄の上空を飛んで九州にたどり着きます。

フィリピンの山の中での放浪についても、強運で渡り切る!

前のエントリーで詳しくは延べなかったが、台湾にたどり着いた旅館でのエピソード。
隣の部屋に少年航空兵の団体が泊ってました。
この旅館は航空隊の指定宿?だったらしい・・・。
覗くとなにやら皆、手紙を書いている・・・
明け方著者にも気づかれず・・皆宿を引き払って・・・
著者が目を覚ました時には宿の上を旋回する数十機の特攻機。
宿の人が語るにはあの少年たちの特攻機だと・・遺書を書いていたんだと・・
この時の状況を著者は少年航空兵の心を思うと、表現できない、と、筆を置く。
戦後30数年を経ても心に重く暗く長く心に残っていたそうだ。



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沖田根銃創艦長

Author:沖田根銃創艦長
沖田根銃創です。よろしくお願いします。
2000年11月7日にFrontPage Expressで作った最初のサイト「コジロウハウス」を発進させ、なんとかここまでやってきました。幾多の出会いと別れ・・・。いろいろ経験できました。最初の飼いウサギ「コジロウ軍曹」をダシにして(笑)宇宙戦艦ヤマトのパクリサイトの性格でしたが、いつしかコジロウ軍曹のサイトになりました。軍曹は2004年の7月に8歳で星になり、後釜のウサギのコジタ兵曹は2017年の1月21日12歳8カ月で逝きました。本館の「沖田根中佐の航海日誌」を再公開開始です。順次公開していきます。

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