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2020.01.25 13:22 | EDIT
不可思議体験 第八話 「沖田根艦長の話 その7」

不可思議体験第八話
フリー写真素材ぱくたそ

今から半世紀以上前のこと、私が小学校三年生のころだったと記憶しています。夏休み中のことでした。

母方の祖父が亡くなりました。悲しいとか寂しいとか、祖父には申し訳ありませんでしたが、まったく感じませんでした。従姉弟と危篤から臨終に至るまで、母親の実家のある河原で泳いだりして楽しく遊んでいました。そうこうしているうちに祖父が亡くなり通夜が営まれました。

その夜、親族の者が祖父の安置してある座敷で寝ることになりました。私は怖いとか恐ろしいとかまったく感じませんでした。身内の死という感覚がわからなかったのでしょう。私は祖父の棺から丁度5mくらい離れたところに平行に布団を敷いてもらい眠りました。小さい豆電球と蝋燭の明かりで棺のある座敷はボーっと明るく、棺がはっきり見ることができました。

どのくらい時間がたったのかわかりませんが、私は目が覚め祖父の棺の方を見ました。棺を見下ろすようにこちらに背を向けてたっている祖父を見ました。「ああ、自分自身を見ているんだな」とそのときはなんとも冷静に考えていました。そのうちに眠ってしまったようですが、今となっては現実のことなのか夢うつつのことなのかハッキリわかりません。

翌日、葬儀がありました。そのころの祖父の埋葬は、今ではめったにない、土葬でした。墓地まで野辺送りし、深く掘られた穴にまさに入れようとしているとき、私の父親が「最後の別れだ」と私たち兄弟に棺の蓋を開けて祖父の最期の顔を見せてくれました。祖父の顔は真っ白でしたが穏やかな顔だったと記憶しています。棺には釘が打たれ深い穴に入っていきました。

実父を亡くした母親の横顔を覗くと、涙が一滴流れて土の上に落ちました。そのとき初めて人の死というものを実感しました。

葬儀が終わっても母親はしばらく実家にいましたので、私たち兄弟は従姉弟と遊んで暮らしていました。そこの家は川のすぐそばにあったたため、堤防が庭先にありました。私たちはそこに上って飛び降りたり走り回ったりしていました。

ある時、私はバランスを崩して仰向けに3m位のところから落ちてしまいました。下は石がゴロゴロしていて打ち所が悪ければ大怪我必至です!バタンと仰向けに落ちた私は普通ならギャー!ですが、ふんわりと落ちました。石が丁度うまい具合に骨に当たらなかったんです。瞬間助かったと思いました。
 
このとき脳裏に守られた!と幼心に思いました。



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Category: 不可思議体験
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コメント

こんばんは
小さい頃の出来事をふっと思い出す事が
ありますね。
きっとおじいちゃんが抱えてくれたのでは
ないでしょうか?
閉所恐怖症なので、土葬の方が怖いです。

ノンタン | 2020.01.25(Sat) 21:40:15 | URL | EDIT

コメント感謝

ノンタンさん~コンニチワ!
コメント感謝。
不思議な体験でしたね。
大昔の話です。

沖田根艦長 | 2020.01.26(Sun) 15:50:08 | URL | EDIT
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プロフィール

沖田根銃創艦長

Author:沖田根銃創艦長
沖田根銃創です。よろしくお願いします。
2000年11月7日にFrontPage Expressで作った最初のサイト「コジロウハウス」を発進させ、なんとかここまでやってきました。幾多の出会いと別れ・・・。いろいろ経験できました。最初の飼いウサギ「コジロウ軍曹」をダシにして(笑)宇宙戦艦ヤマトのパクリサイトの性格でしたが、いつしかコジロウ軍曹のサイトになりました。軍曹は2004年の7月に8歳で星になり、後釜のウサギのコジタ兵曹は2017年の1月21日12歳8カ月で逝きました。現在、当ブログでのみ情報発信。本館の「沖田根中佐の航海日誌」は運用を終了しました。

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