
https://hobbycom.jp/my/18e27a5f0a/photo/products/84552" 加工
これも実家のお話なんですけど、実家はそこらじゅうにお化けさんが住み着いておられるようですわ。
玄関を入ってすぐ右側に六畳の和室があるんです。そこは父の書斎だった部屋で、壁一面ぎっちりと本が詰まっていて、入るとちょっとかび臭い匂いがして空気もちょっと湿っているんです。冬は寒いので誰も入らないのですが、夏は家中で一番涼しい部屋なので、猫も家族も昼間そこで昼寝をするんです。霊道という言葉をよく聞きますが、あの和室はそうなんじゃないかな?って思いますよ。
毎年8月15日あたりは必ず兵隊さんとおばあさんが出てくるので、さすがにその時は寝ていられません。寒くなって目が覚めると、目の前に兵隊さんの靴があって見上げると頭はありません。爆弾で吹き飛ばされたようです。傍らに立っているおばあさんが、兵隊さんのものと思われる首を大事そうに抱えて泣いておられるので、あれは兵隊さんのお母様かもしれません。しっかし、毎年出てきて、毎年同じ光景なので不気味です。
姉ちゃんは恐がって和室で寝ることはないのですが、私は何もされないのを知っているので平気で寝ちゃいますけどね。このおばあさんたちを見る時って、必ず猫も一緒の時なんですけど、猫は絶対に起きないんですよね。揺らしても起きないんですよ。 不思議です。
※以前投稿してくださった記事です。
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