秘めたる空戦 三式戦「飛燕」の死闘 (光人社NF文庫)
松本良男 (著), 幾瀬勝彬 (著)
ソロモン、ニューギニア、フィリピンの空に熾烈なる戦いをくりひろげ、特別攻撃隊の直掩戦闘機として非業の死を目のあたりにしながらも、奇蹟の生還を果たした不撓不屈の男―学窓から戦闘機搭乗員へと転じた若者が、三式戦「飛燕」とともに一瞬の決断にかけた蒼空の戦いの日々を描いた臨場感あふれる空戦記。
松本良男
大正10年4月、札幌に生まれる。旧制札幌二中から拓殖大学に進み昭和16年6月、満州第1157部隊オ隊に入隊(新京)。同12月、ハルピンへ移動。昭和17年3月、飛行第78戦隊に配属と同時に明野陸軍飛行学校に分遣され、戦闘機搭乗員の訓練を受ける。昭和18年2月、独立飛行第103中隊に配属。ソロモン、ニューギニア、フィリピンを転戦。昭和20年4月、米軍の捕虜となり、昭和22年9月、復員。
幾瀬勝彬
大正10年8月、札幌に生まれる。早稲田大学文学部国文科に在学中海軍飛行科予備学生(第11期)を志願する。昭和17年10月、土浦海軍航空隊に入隊。霞ヶ浦、横須賀航空隊、ラバウルの151航空隊に転属し、ラバウルで終戦を迎える。海軍大尉。昭和21年5月に復員後、NHK、ニッポン放送に勤務。退社後、「死を呼ぶクイズ」などの推理小説、「神風特攻第一号」/「海軍式男の作法22章」(光人社)などの戦記を執筆。艦長です。
この本はこのブログをはじめる以前に読んでました。
当時単行本で購入。都合で処分しましたが・・・
またね、古本屋さんであったら読み返そうと思って・・・
なかなかね「光人社NF文庫」は100円にならないんで(笑)
そうこうしているうちに、ついに見つけました!
前の所有者が結構ね、赤線を引っ張ってるんで・・??
非常に興味深く読めました。
おそらく、戦略・戦術・作戦などの不備を指摘しているのかな?
そのように思いました。
海軍の零戦はいろいろな本が出てるんで比較的理解しやすいけど
陸軍の三式戦闘機「飛燕」はなかなかありませんぜ!
革新的なエンジンで水冷エンジンですよ。
本書を読むとね、性能が凄いっすね!
ただね、エンジンが不安定で整備に手間取り稼働率が低下・・
エンジンだけ空冷にした「五式戦闘機」ってーのが出たくらいです。
勇ましい活躍などを列記した空戦記録ではありません。
これは是非ね、読んでみたらって、お勧めしますよ。
ラストの特攻機直掩の描写が非常に印象的です。
参考までに陸軍の戦闘機の名前は次のようです。
一式戦闘機・隼
二式戦闘機・鍾馗
三式戦闘機・飛燕
四式戦闘機・疾風
五式戦闘機・公式愛称なし
海軍は零戦まで公式の愛称はありませんでしたが
零戦より後の軍用機には「雷電」「紫電」「紫電改」「烈風」
など、名前を付けるようになったようです。
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